ホワイト企業大賞 > ホワイト企業大賞の軌跡 > 第8回表彰企業(2021年度)

ホワイト企業大賞の軌跡

第8回表彰企業(2021年度)

組織プロフィールおよびホワイト企業指数アンケートの実施結果提出による応募、企画委員会による検討・訪問・大賞決定会議を経て、大賞1社、特別賞13社、推進賞3社を決定しました。

大賞(敬称略、各賞内での記載は応募順)

  • iYell株式会社

    「嫌いな人がいないんです」…ある社員さんがおっしゃったことが印象に残っています。その理由を聞き納得しました。それは「応援し合う」という事が本当に行われているからです。例えば、社内チャットに全社員が日頃の活動を上げ、それをもとに投票で月間MVPが決まります。仲間の活動に関心を持ち、悩んでいる仲間がいるとみんなが応援します。応援によって元気を取り戻し頑張る姿に仲間からの票がどっと入ります。 応援された人だけでなく、応援した人も感動して涙を流します。 また経営理念「何をやるかより誰とやるか」が建前でなく真に実践されています。それを支える仕組みも素晴らしいと思いました。応援し合う活動を通じ、iYellさんらしさを理解し、その理解がさらに高度な応援につながっています。 この経験を通じミッションを理解し、次に自分が仲間を応援する側になるという好循環が生まれています。やがて好循環は社外に拡張され豊かな社会の実現に貢献すると実感しました。

【特別賞】自立した働き方をサポートする経営賞

  • カジノン株式会社

    人を財と考え大事にする取り組みが会社の文化や社風となって、自立した人材が集まり、自立した人材が育っています。『社員にとって会社は40年パートナーとして応えることができるのか?終身雇用が崩壊した今、社員と会社はお互いに高め合う関係でないと駄目だ』というコンセプトの基、すべての社員は自分の意志を躊躇なく会社や社長にぶつけ、その意志をどんどん実践できる環境を与えられ、イキイキのびのびと働いています。逆に言うと自分のやりたいことなど意志を持っていないと厳しいと感じる環境でもあると思います。そんな中、特に若い人たちが自分の意志をしっかりと持って働く姿に感銘を受けます。自立した社員が自然に育っていく風土はホワイト企業に相応しいものです。また電気工事で納期などの縛りもあってきつい環境でもありますが、自立したみながお互いを助け合う精神が育まれており、忙しいときは協力するという社内貢献の風土も醸成されています。以上が主な理由としてホワイト企業特別賞に値します。

【特別賞】共有邁進賞

  • 株式会社第一コンサルタンツ

    いい会社づくりを目指し、邁進されていると感じます。本業では「高知の社会インフラを守る」を実践し、そのために社員には技術系を中心にした資格取得支援が行われています。また、部活の支援、55周年にヨーロッパ社員旅行などに行かれました。とりわけ持ち株制度は、139人規模の企業ではまず聞かないものです。地域貢献としては、市に2万枚のマスク、教育振興会に100万円、県に500万円と寄贈。ミャンマーの僧院学校にも寄贈。さまざま取り組まれています。独り占めをせず、みなに共有していこうとする精神は模範とするところです。そのような精神をベースに、今後はお一人お一人が、人間尊重、成長実感の中でよりいきいきと働かれることを祈念しています。

【特別賞】人を笑顔にする情熱経営賞

  • 株式会社オフィス松本カンパニー

    漫才師時代にアルバイトでの仕事で身体を壊し、歩けなくなった代表の松本恒平氏は、何とか治したいと全国の整体院を尋ね歩き、奇跡な出会いで見事に身体が回復、再び歩けるようになる。その自身の体験から、今度は整体を通して人を笑顔にしようと新しい道への挑戦を決意。本物の整体師を目指し、自己投資をしながら日本や世界の整体技術や知識の習得に励み、2006年に個人の整体院を開業。そして、どこに行っても治らなかった人も、ここに来れば治るという評判が口コミで広がり、芸能人やスポーツ選手も通う大繁盛の整体院に成長する。また自身の運営するだけに留まらず、マッサージなどの対処的治療が未だに多い日本の整体院の地位を向上させていきたいと、根本原因を特定し患者の自己治癒力を引き出す自分の技術を同業者に教える業界向けセミナー事業も展開。2021年に法人化した後も、代表の思いに共感した社員やアルバイトの仲間が指示命令ではなく、それぞれが自ら率先して仕事に取り組むなど、他と比べて高額な治療費にも関わらず患者様が増え続け、病気や怪我に悩む多くの人を笑顔にしている。漫才師は話術で人を笑顔にする職業。整体師は自身の手技で人を笑顔にする職業。人が笑顔になることを自身の喜びにし、患者様を、また働く仲間を大切にしながら、新しいことに挑戦し続ける姿勢はまさにホワイト企業特別賞に値する。

【特別賞】コロナでも前進!これからの成長が楽しみで賞

  • 有限会社たかはし

    親から継いだ着物の仕事。最初は身が入らなかったが、次第に着られなくなっていく着物をなんとか日常で着られるようにしたい、という思いが湧いてきた。そこから業界の常識を覆す汗を通さない肌着の開発に取り組み、10年をかけて開発した「満点スリップ」。以来、日常で気軽に着物を着たいという方々に、着物を着る喜びを提供し続けています。 社員全員が顔を合わせて仕事をし、ご一緒に飯を食べながら、心を込めたもの作りに誇りを持って励む環境を作りたい、という思いから2021年4月念願の新社屋が完成しました。広大な敷地の中で、商品の製造販売だけでなく、お茶室など地域コミュニティの場作りは、被災地で失った文化的活動を取り戻すことにきっと貢献するでしょう。また、部署間のコミュニケーションもより良くなって行くことが期待できます。 商品を大切に取り扱ってくれない主要取引先を解約するという断腸の思いで望んだ取引先改革は、短期的な業績低下は免れないものの、社員さんたちの士気向上につながると思います。これから成長できる環境が物理的にも人員的にも整った、まさにこれからの成長が楽しみな会社です。

【特別賞】「よりよく」 誇り高き仕事で地域の未来創造賞

  • 株式会社田村組

    「よりよく」このシンプルかつ奥深い理念が現場レベルで実践されていました。建設現場にて社員さんのお話しをお聞きした時の誇り高き眼差しが忘れられません。ヒヤリングで社長がおっしゃっていた事と全く同じ事を、社長以上の熱量で語っていた様子が印象に残りました。 「とにかく前を見てより良い仕事をするだけだ。数字は後からついて来る。信頼を得ることを優先するのだ」という考え方から仕事の本質を学ばせていただきました。 儲けが少なく他社がやりたがらないメンテナンスなどを最高の品質で仕上げたことで積み重ねた信頼が今の田村組さんを作っているのだと実感しました。 先義後利の経営で仕事も人生もよりよくなる、素晴らしい経営に敬意を表します。

【特別賞】みんなが助け合う関係の 質向上を追求し続ける経営賞

  • 株式会社コバックス

    量より質への変革がホワイト企業への道へと変革スタートした企業です。理念として掲げる“寝室から人生をより豊かに!”の思いに従って、社会と社員の人生の豊かさをテーマにした経営を目指しています。そのための仕組みをさまざま導入しています。朝活、5S、お布団工房マガジンでの社員紹介、そして感謝や賞賛をお互いにシェアするソフトなどを通して社員の自立や働き甲斐、さらにはチームワークを少しずつ醸成しています。その取り組みにより社員どうしの関係の質が飛躍的に向上しています。その結果、お互いが自然に助け合う職場環境が形成されています。質を大切にする思いがこれらの風土を育み、笑顔の職場を実現しているといえます。職場を訪れた際に一瞬で感じる嘘のない温かい空気は経営と働く人たち1人1人が自然に作り出しているものと確信します。以上が主な理由としてホワイト企業特別賞に値します。

【特別賞】人柄と倫理重視経営賞

  • 社会保険労務士法人久万田社会保険労務士事務所

    所長である久万田氏が職員尊重の考えに舵を切ったことで、この数年でホワイト企業に近づいたとのことです。印象に残ったのは、良好な職場の人間関係です。その実現のため、まず採用時に素直な人柄であることを重視されています。また、毎朝の『職場の教養』を読む時間を、会社の方向性と思想共有の機会とされているようです。働き方改革の面では、取引先にも協力を仰いで残業を減少させ、休日は今期から年間124日へと増やされました。素直な職員の人の良さに甘えず、同社の職員が願う適正な労働時間と休日を確保した、その努力にも目を向けたいと思います。ヒアリングしたすべての人が言われたように、「素直で人間性の素敵な人がそろった会社」のさらなる進展に期待しています。

【特別賞】会社と人が共に成長賞

  • 株式会社Phone Appli

    山口県萩市にオフィス設置し、地元高校卒の優秀層を育成。ウエルネスアンバサダー公募、現在40名で健康ワークショップなどを実施。オフィスは、キャンプをコンセプトにデザイン。週1回の1on1ミーティングの実施。ホワイト企業大賞のアンケートの内12問を毎月実施し状況を把握するなど、ウエルビーイングへの関心、感度が極めて高い。 今後、「会社と人が共に育つ」日本的経営、PHONE APPLI独自のウエルビーイング経営が、結実し、色々な企業や組織のお手本になる可能性を強く感じ、「特別賞」を授与させていただくことと致しました。

【特別賞】命、笑顔、未来、「つなぐ」経営賞

  • 株式会社基陽

    無限の可能性を秘めた企業だと感じました。創業時は命綱や道具袋を作っておられましたが、ユーザーの言葉にならない声を聞き改善を重ねたら、命を笑顔につなぐというコトを提供する会社に進化しました。ヒヤリングでお邪魔した時に社長が「自社の存在意義を感じ取っている」とおっしゃっていたのが印象に残っています。「つなぐ」「いのち」というキーワードをもとに、存在意義が具現化した未来を想像するとワクワクします。 また、それを実現するための礎として働き甲斐のある職場づくりを全社員で取り組まれています。 委員会活動「カエル委員会」「ハピネス委員会」「コイビト委員会」を、部署を超えて結成することで良質なコミュニケーションが生まれ働きがいのある職場が実現しています。 社員さんへの信頼も厚く、全員一丸となって素晴らしい未来を創造されるでしょう。

【特別賞】理念浸透で働きがいアップ賞

  • かつまペットクリニック

    動物病院とは思えない立派で最新設備の整ったクリニックに入ると、随所に勝間院長のこだわりが溢れていました。特に驚くほどの手術室の広さには、スタッフがストレスなく動けるためという思いが込められていました。 創業の頃から必死に働いて少しずつ大きくなっていく中で、理念の重要性を感じられ、作りあげた理念を今日まで浸透し続けてこられました。その結果、辞めていく人が減り、スタッフの皆さんの中に自主性が芽生え、技術を高めたり、後輩を育てたいという意欲が湧いてくるようになりました。 スタッフの方々へのインタビューで、「院長の人柄で決めた」「困った時になんでも聞いてくれる」「他のクリニックに比べて本当に恵まれている」などの声がたくさん聞かれました。それは勝間院長の「できるだけ長く働いて欲しい」「自分の技術は全部伝えたい」「この業界をより良いものにしたい」という思いと見事に呼応していました。理念のもとで院長と皆さんの思いが実現していくことを心からお祈りします。

【特別賞】自主自立経営賞

  • 株式会社ホンダカーズ信州

    「お客様の満足なくして会社の発展はない」「会社の発展なくして社員の幸福はない」「社員の幸福なくして明日への展望はない」「社会への貢献なくして人間性の高揚はない」という価値観のもと、社員の健康づくり、キャリアアップの支援、地域連携貢献活動他、種々の活動が自主的・主体的に行われている。  特にCSに関係するアフターフォローに関しては、サービスエンジニアが入社後長期接遇マナーの特訓を受けるとのこと。また、サービスフロント係やコントローラーを置かず各自が自律的に顧客対応を行っていることなどは特筆すべき点です。

【特別賞】自然経営賞

  • ノームランド高橋

    農業界にも大量生産を目的とした機械化や効率化が跋扈しています。全てが悪い訳ではありませんが、それらは過剰生産に繋がり、フードロスへと通じます。また、農作物という自然を相手とした仕事にもかかわらず、無理をしすぎず、農作物・気候・地域・関係者との調和を重視し、またそれに適した事業形態へと変容されています。 これこそまさに、自然と調和した『自然経営(じねんけいえい)』と呼ぶに相応しいと感じました。 外国人技能実習生制度に依存することなく、無目的な大量生産や規模の拡大を目指すことなく、また周りの声に流されることなく愚直に佇む姿は、荘厳な山と向きあった時のような感動を覚えました。 また、農業と一線を隠すようなデザイン事業も営み始めたその背景や考え方には、奇抜さよりもむしろ理(ことわり)を感じました。現場を訪問させて頂き、これらを持続的に生み出すための献身的な努力に触れた気がします。貴社のような農業法人や農業経営者が世の中に増えてほしいと思いますし、業界に影響を与えていってほしいと心から願っております。

【特別賞】愛と希望を未来につなぐアットホーム賞

  • 東邦フラワー株式会社

    社員の方のインタビューにおいて、「仕事をやっていて楽しい。教えるのが好き。新しいことをやらせてもらえている、今後もできることを増やしたい。会社の外に納品に行って、色々な人と話せるのが楽しい」と語った後、この会社を紹介する言葉として出たキーワードが「アットホームな会社」でした。伝統的な企業で、これまでの通例に囚われることなく、内面の思いを起点に挑戦、行動、形にしていることにも大いに感動致しました。現在平均年齢24歳と若い会社。今後さらに深まり、広がる可能性を感じさせていただきました。大変、爽やかな、清々しい気持ちにさせていただいたことに感謝しています。

【推進賞】(敬称略、応募順)
  • ヨコウン株式会社
  • エリアリンク株式会社
  • 株式会社mihaku

ホワイト企業大賞が定義する「ホワイト企業=社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にする企業経営」に真摯に向き合い、尽力されています。よってこれを称え、さらなる挑戦に期待しています。