ホワイト企業大賞 > ホワイト企業大賞の軌跡 > 第10回表彰企業(2023年度)

ホワイト企業大賞の軌跡

第10回表彰企業(2023年度)

大賞(敬称略、各賞内での記載は応募順)

  • 株式会社王宮 ブリッジホテルグループ(旧 道頓堀ホテルグループ)

    社員に理念が浸透していることで、使命感をもって自ら進んで仕事をされています。それが顧客に伝わり、ファンが生まれ、高いやりがいと高い稼働率につながっている企業です。背景には、経営者が社員を尊重し、それぞれの意見を聞こうとする姿勢があります。例えば、月に1度「理念勉強会」という学びの場があり、すべてのレポートに経営者がコメントを入れて返却する仕組みになっています。こうした双方向のコミュニケーションと成長の機会が用意されることで、お互いが切磋琢磨し合う喜びがあると聞きます。福利厚生の充実も含め、社員は大切にされているという感覚を持ち、安心して働けると言われます。 また、ほかにもさまざまな取り組みがあるのですが、経営者が何年にもわたってそうした良い社風をつくろうとしてきたことで、全員が一つの想いで働くことにつながり、部門の壁、上下の壁もなく、働きやすさが生まれています。ヒアリングでは、常に話の土台に使命があり、好きな会社で働けること、自分の言葉で自分の意見をしっかり伝えることができる姿は幸せそうでした。顧客のために耐え忍ぶことが美徳とされる向きもまだ残っているホテル業界にあって、高い働きがいと幸せを本当に大切にしている企業です。

【特別賞】革新的ここち創造賞

  • 有限会社たかはし

    伝統的な業界の中で、「まだない『ここち』をつくっています」というパーパスのもと、革新的な和装肌着の製造・販売をされています。ものづくりにおけるチームワークの重要性を深く認識されており、評価制度や研修制度、さらには社食の提供など、様々な策を取られています。「仕事を通して人生の使命、やりがい、生きがいを感じられる会社にしたい」という高橋社長の愛情がそのすべての策に溢れており、その愛情は社員の皆さん、さらには商品を受け取るお客様にも伝わり、多くの方に受け入れられているのだろうと感じます。忙しそうに働かれている社員の『商品が売れて困っています』とおっしゃった時の笑顔は、やりがいと自信で輝いていました。これからも愛とエネルギーに溢れる組織を目指し、高いチームワークのもと、ものづくりによって社会に貢献し続けていただきたいと思います。

【特別賞】らしさを活かす経営賞

  • 株式会社エイトシークエンス

    海外経験を通じて、日本人が謙虚である反面、力を発揮できていない、もったいないと思えて、くすぶっている人の人生を豊かにという思いで「キャリア支援」で起業しました。3年前から、腹を据え、自分の思い通りにやろうと決断、「誰に何を届けたいのか」を語り出したことが大きな節目となり、共鳴する人が集まり、今の文化の種が蒔かれました。無理な拡大には関心を示さず、地面に根が張り、幹が太くなり、枝葉が伸びていくような自然な広がりが印象的です。肩の力の抜けた、爽やかさと伸びやかな可能性に、今後の企業のあり方の一つの見本を見せてくれていると感じました。この後、多くの方々へ「らしさ」を届ける企業として、どのように枝葉を伸ばしていくのか大変楽しみです。

【特別賞】チームワークが創る、顧客満足と社会貢献賞

  • ミタニ建設工業株式会社

    ミタニ建設工業は高知県で3代続く建設会社です。現社長が会社を継いでから、「建設業を進化させ日本を変えていく」「全従業員の成功(幸せ)をサポートする」「新しいことに果敢に挑戦し、昨日より住みやすい今日を提供するために存在する」という理念のもと、全社員が自己実現できる会社を目指しています。 ありがとうワークやソーシャルスタイルの導入、チーム目標・個人目標の設定や個別コーチングを通して、社員の幸せの追求のための取り組みをたくさんされています。 理念を理念で終わらせない、一つ一つの取り組みに真摯に向き合う姿勢と社長をはじめ、一人一人の社員の謙虚で真っ直ぐな人柄が魅力的だと感じました。 今後の益々の成長を期待しております。

【特別賞】文化と算盤バランス追求賞

  • iYell株式会社

    マイホーム購入を叶えるために必要な住宅ローンを、テクノロジーの力で応援する事業を行う2016年創業のスタートアップ企業です。住宅ローンテック業界は、実に200兆円規模といわれますが、同社は数字だけを追いかけるのではなく、「何をするかより誰とするか」という経営理念の通り、人を大切にする文化にフォーカスを当てた経営を目指されています。今後、「社員ファースト」や「文化が先で、数字が後」との考えを持ちながらも、同時に財務体質やテクノロジーを強化していく、いわば「論語と算盤の両立」をより大切にしながら進まれるのではないかと思われます。世間の多くの企業が難題とするこの2つの両立に、スタートアップの時期から取り組んでいるiYellにエールを送ります。

【特別賞】地域密着大家族経営賞

  • 株式会社ハウジング重兵衛

    125年の歴史を有する伝統ある企業ながら、時代に合わせた事業展開や組織作りを行い革新的な進歩を遂げられています。「一志団結」という理念のもと、社員一人一人が仕事の真のやりがいを感じられ、成長を実感できる企業を目指されており、そこに対して様々な取り組みをし続けられています。そこには家族的な愛情が込められており、その想いを十分に社員のみなさんが受け取り、安心感の中で働かれていることが感じられました。さらにお客様に対してもその家族の一員のように親身に関わっているためお客様からも愛されていて、ハウジング重兵衛さんのまわりに愛情の循環が生まれていると感じました。皆さんが口をそろえて「強みは人」とおっしゃるのはこの循環を生み出せているからではないでしょうか。そのうえでプロ意識をもたれているので、業績に関してもきちんと意識し、順調に伸ばされています。新たな活動も広げられており、地域社会にとってなくてはならない価値ある企業であることは間違いありません。今後のさらなる発展を期待しています。

【特別賞】働く幸福を呼ぶ 自己決定経営賞

  • 株式会社パルサー

    昨年に引き続き、2回目のエントリーとなります。今回のエントリーは、社長からの提案ではなく社員からの提案です。入社1年目の社員が主体となり、仲間に「今年も挑戦しよう」と話を持ちかけました。 このエピソードから、同社のフラットで自由な社風がうかがい知ることができます。 こうした社風は、社長の「徹底して社員を信頼し任せる」という思いにより醸成されています。仕事を通じ、働く人が幸せを感じるためには、「自ら決めること」が欠かせないと考え、社長が最前線には立たずに、社員に委ねています。ヒアリングで、本当に愉しそうに仕事のことを語る社員の笑顔が印象に残っています。 自社で取り組んできたことを、地域社会や業界などに広げていきたいという思いがあり、今後の活躍が楽しみな企業です。

【特別賞】根っこにつながる生命力経営賞

  • RELATIONS株式会社

    長谷川博章社長は、「社員に最後のところで踏み込むことを恐れていた。事業は順調なものの、ミッション策定や組織構造改革がことごとくうまくいかず、誰も信頼できない状態にもなった」と、自らの体験、胸のうちを赤裸々に語られました。 そして、システムコーチングによる対話を導入し、確かな手応えを感じ喜び勇んで社員に共有した時に、思いもよらないネガティブな反応を受けて、自分の心のフタが始めて開いたそうです。このご自身の変容をきっかけに既存事業を創業メンバーに売却し、コンサルティング事業に集中し、「生命力経営」を掲げて徹底的な対話を継続してこられました。それから2年で起きている「素直な関係」という社員の関係性の変化は、まさに会社という生き物が息を吹き返す姿を思わせるものです。さらに社員が自らの根源を見つめ深める機会を様々な手法を導入されています。目に見えない自らの根源につながるという容易ではないことを社員の方々が自らの言葉で生き生きと語る様子に触れ、その萌芽が確かに起きていることも実感しました。社長自身の生命力の再生を起点に、一人一人の根っこにつながった生命力が共鳴し合い、ますます会社全体の躍動につながっていくのだろう、と想像できました。このような「生命力経営」が貴社はもとより顧客企業、社会の生命力の再生につながっていくことを祈っております。

【特別賞】循環し広がる。心の豊かさ創造経営賞

  • 株式会社リジョブ

    美容業界において、働く人の個性に光が当たり、美容室経営者や顧客から、その個性が歓迎され活きる仕組みをつくられています。美容師さんは、自分が認められ感謝される喜びを得ることができますが、一番幸せなのは、感謝と応援の気持ちを美容師さんに与える顧客なのだと思いました。人と人の結び目から、このような「心の豊かさ」が生まれ、それが自律的に循環する仕組みをつくられていることに感銘を受けました。 組織運営においても、経営層と社員との間に、「より広い範囲の幸福を創造する」という文脈が共有されており、プロダクト開発が現場の集合知で生まれています。 こうした思いを、絵に描いた餅に終わらせず、 高度かつ、具体的な形でマネジメントされていることも大きなポイントです。 美容業界で構築したシステムを、ケア業界など、他の業界に展開すれば、愛あふれる社会の創造につながるでしょう。

【特別賞】開放経営賞

  • Growth Rings株式会社

    代表である下釜創さんの原体験。その強烈な痛みが、いまのGrowth Ringsの在り方に表れているのでしょう。 雇用という形をあえて取らずに、多くの事業関係者と健全な関係性を育む。関わる方々、一人ひとりが自分らしくいられることを願っているのだと、強く感じます。 事業においても、多くの方に人間の可能性を説き続け、素晴らしい学びを提供し続けています。またその顧客が繋がり合い、仲間になり、共に活動をするビジネスパートナーにさえなっています。 また感覚的ではありますが、下釜さんとメンバーの方がお話をする中で、組織の中のエネルギーが淀みなく滑らかに流れているように感じました。 人の可能性に寄り添い続け、事業と組織の両面でそれを実現し、継続されている姿勢に感謝の気持ちを抱きました。 貴社の取り組みが、まさに社名のGrowth Rings(年輪)と同じように、世界に優しく広がっていくことを心から願っております。

【特別賞】人間の創造性大賞

  • NOSIGNER株式会社

    2021年4月、代表である太刀川英輔さんは、「進化思考」という書籍を世に出されました。誰もが創造的になれるのか。そう問い続けた結晶がこの書籍であると思います。 その背景には、人間の創造性を諦めたくないという強い想いがあることを感じます。 「創造性を『学べないもの』『個人のセンスに依存するもの』としてしまった途端に、学ぶこと教えることを諦めることになってしまう」そう語る太刀川さんに大いなる人間愛を感じました。 書籍「進化思考」はイノベーションを体系化した実績を買われ、「山本七平賞」を受賞するなど大変評価される一方で、デザイン業界等から一見妬みとも取れるかのような批判が大量に押し寄せました。それらの批判にも真摯に向き合い、書籍の改定と増補をし続け、改訂版の出版にまで進化の歩みを続ける姿勢に、太刀川さんの人間の可能性に寄り添い続ける姿勢を垣間見ました。 また、給与制度や労働環境等、組織の制度や仕組みの中にも、人間の創造性を損なわない工夫がなされており、目に見えない構造物に対してもデザイン性と創造性の高さを感じました。 その想いと思考を社内外へと発信し続ける姿は、感動を超えて畏怖心すら覚えました。 人類の創造性の探求を、これからも続けて頂き、デザイン業界だけでなく広く社会に影響を与え続けてほしいと、心から願っております。

【特別賞】幸せ創造のプラットフォーム経営賞

  • SDM株式会社

    働く人たちの幸福を最優先するということが、建前ではなく、しっかりと実行されている素晴らしい会社です。 社員にインタビューをすると、働きやすさと働きがいが両立していることが分かりました。 働きやすさに関しては、プライベート充実のための各種施策がありました。 働きがいに関しては、素晴らしい人間関係を礎に、自分の得意を活かし合う仕組みが機能していました。現場の社員が主体となり様々なアイデアを出し、マネージャーがそれを徹底的に支援し、心から仕事を愉しんでいます。 社長へのヒアリングの際に「収益だけを追求するのが会社ではない。法人としての徳を高め、自分の周りの人たちを幸せにするプラットフォームが会社です」という言葉に感銘を受けました。

【特別賞】ウズウズ実践経営賞

  • 株式会社UZUZ

    ウズウズという社名には、「感情のうずきを表すウズウズ」と、「巻き込む渦を表すうずうず」の2つの意味が込められています。その思いが真摯なものであることを、そこここで感じる企業です。 メイン事業は、新卒に比べて著しく就職が困難になる既卒と第二新卒の就職支援で、単なる斡旋に留まらず、カウンセリングや研修を充実させ、就職後も定着するためのサポートに注力しています。 社員には既卒や第二新卒、転職者が多く、サポート対象者の思いを組みやすいこともあって、支援対象者一人一人の人生の役に立ちたい、という思いをのびのびと自分の言葉で語られました。また、その場の空気感や声がけなどから、部門を横断した仲の良さも感じられました。 経営者はオープンで、一見ネガティブに見える情報を自分から話されます。そして一つ一つの出来事に意味づけがなされ、自分の進むべき道を確信されている印象がありました。そうした姿勢に社員も親しみや信頼を感じているようでした。「自分たちも、若者も、みんなウズウズして、その振動が周囲にも伝播していく渦現象。そんなムーブメントを私たちは起こしたい」。その渦現象がさらに広がっていくことを想像すると、ウズウズしてきます。

パイオニア賞

  • 株式会社イノブン

    貴社は、ホワイト企業大賞への応募を通じて、社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にする企業たるべく尽力し、それを継続されています。そのたゆまぬ努力の姿勢は、ホワイト企業を目指し、またホワイト企業であり続けようとする仲間達への模範となるものです。その努力と志に敬意を表すると共にこれを称え、ホワイト企業フェローのパイオニアとして、ここに表彰いたします。

パイオニア賞

  • 株式会社仁

    貴社は、ホワイト企業大賞への応募を通じて、社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にする企業たるべく尽力し、それを継続されています。そのたゆまぬ努力の姿勢は、ホワイト企業を目指し、またホワイト企業であり続けようとする仲間達への模範となるものです。その努力と志に敬意を表すると共にこれを称え、ホワイト企業フェローのパイオニアとして、ここに表彰いたします。

パイオニア賞

  • 株式会社Phone Appli

    貴社は、ホワイト企業大賞への応募を通じて、社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にする企業たるべく尽力し、それを継続されています。そのたゆまぬ努力の姿勢は、ホワイト企業を目指し、またホワイト企業であり続けようとする仲間達への模範となるものです。その努力と志に敬意を表すると共にこれを称え、ホワイト企業フェローのパイオニアとして、ここに表彰いたします。

パイオニア賞

  • 株式会社アイ・ティ・エス

    貴社は、ホワイト企業大賞への応募を通じて、社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にする企業たるべく尽力し、それを継続されています。そのたゆまぬ努力の姿勢は、ホワイト企業を目指し、またホワイト企業であり続けようとする仲間達への模範となるものです。その努力と志に敬意を表すると共にこれを称え、ホワイト企業フェローのパイオニアとして、ここに表彰いたします。

パイオニア賞

  • 株式会社基陽

    貴社は、ホワイト企業大賞への応募を通じて、社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にする企業たるべく尽力し、それを継続されています。そのたゆまぬ努力の姿勢は、ホワイト企業を目指し、またホワイト企業であり続けようとする仲間達への模範となるものです。その努力と志に敬意を表すると共にこれを称え、ホワイト企業フェローのパイオニアとして、ここに表彰いたします。

【推進賞】(敬称略、応募順)
  • 株式会社幸和義肢研究所
  • 伊藤由美子税理士事務所
  • 吉田税務会計事務所
  • 株式会社要
  • Sweets&Suites(個人事業主)

ホワイト企業大賞が定義する「ホワイト企業=社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にする企業経営」に真摯に向き合い、尽力されています。よってこれを称え、さらなる挑戦に期待しています。