第2回表彰企業
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組織プロフィールおよびホワイト企業指数アンケートの実施結果提出による応募、企画委員会による検討・訪問・大賞決定会議を経て、大賞2社、人間力賞3社、国際かけはし賞1社、チャレンジ賞1社を決定しました。
【大賞】
石坂産業株式会社 |
医療法人ゆめはんな会 ヨリタ歯科クリニック |
【人間力賞】(五十音順)
有限会社ai こんのグループ 学校法人爽青会
【国際かけはし賞】
株式会社王宮
【チャレンジ賞】
株式会社イノブン
表彰式及びダイアログイベントを、2016年1月16日(土)に開催いたしました。
【表彰理由】
石坂産業株式会社 http://www.ishizaka-group.co.jp/
1999年、ニュースの誤報をきっかけに、ダイオキシン問題で標的にされたところから、「掃除」と「あいさつ」 と「ISO」を徹底することで、現在の燃やさない「分別処理」で95%(土のリサイクル率は100%)への変身を 遂げた。
「この人はこういう感性でこういうことができるから、あの仕事をまかせよう」というように、社員に仕事を合 わせることや、社員が先生役を務める「石坂技塾」などを通じて社員・地域・地球に優しく愛される永続企 業づくりに尽力されていることに感銘を受けた。
すでに、雑誌、単行本、新聞、テレビなどで頻繁に取り上げられ、そのユニークな経営は広く世の中に知られている。
医療法人ゆめはんな会 ヨリタ歯科クリニック http://http://www.yorita.jp/
1日平均160名の患者様が来院している(全国平均1日17名)。 1明確なコンセプトや診療方針、2高い技 術レベル、3患者様からの圧倒的な信頼による経営を目指している。管理的なものではない、仲間を大切 にする”人間力”による家族のような関係のチームづくりを行い、個人の夢にもなる明確な目標設定を行い お互いに共有している。小学生の職業体験の受け入れ、職員の家族も受け入れる託児ルーム、さらには 社内食堂の設置などを行う。医療をサービス業・接客業として捉えて、ライバルはディズニーランドだという 姿勢、経営を風土・文化として拡げ、継承していく取り組みに感銘を受けた。
有限会社ai
札幌市内に、大手フランチャイズ・コーヒーショップを3店舗経営している。全国千数百店のフランチャイズ のなかで、総合ランキング5位に入る店舗の他、いずれも人気店であり、新商品のテスト販売店にも選ば れている。
専業主婦から転身した経営者は、幸せを願う愛ある経営を目指している。職場は、非正規社員の割合が 大きいが、信頼して任せること、自由に考えて働くこと、互いに関心を持って思いやることが自然と浸透し、 社員は誇りを持ち、愛着をもって働いている。その自然体の取り組みに感銘を受けた。
こんのグループ http://www.konno.gr.jp/
古紙を中心としたリサイクル事業を行う企業グループを経営している。社員を大切にすることや地域活動 への参加などで、すでに社会的な評価を得ている。
戦後、先々代がリヤカー1台から始めた家業の廃品回収業を、循環型社会を担う企業グループへと発展さ せてきた。職場は、互いに思いやること、人としての成長の場となるよう、さまざまなアイディアが具現化さ れ、実践し続けられている。強い熱意と繊細な心配りによる取り組みに感銘を受けた。
学校法人爽青会 http://https://www.rad.ac.jp/souseikai/
祖父が創業した自転車・バイク・自動車の販売業から、3代目にあたる現経営者が転身した。校舎内では 、明るい挨拶の声がいたる所で交わされ、オープンな文化が培われてている。教育に対する純粋で高い 熱意は経営にも通じ、原点を大事にし、自主的に考える文化の醸成を目指して、言いたいことが言える雰 囲気づくりを行っている。ヒトの成長に対する、熱意ある姿勢に感銘を受けた。
株式会社王宮 http://http://www.dotonbori-h.co.jp/
海外旅行者に対して「日本でよい思い出をつくること」という使命感のもと、握り寿司体験や餅つき体験な ど、日本文化が楽しめるサービスを提供。また、自転車貸出や数か国語でのルート案内の提供、国際電 話の無料サービスなど、改善を続けながら、きめの細かいサービスを提供し、宿泊客から大きな反響を得 るようになった。
どんな施策を行うかという「手法の導入」に走らず、自分たちが本当にやりたいことを真剣に考え、会社や 各組織の「使命感」から経営を行うことによる一貫性と情熱に感銘を受けた。
株式会社イノブン http://http://www.inobun.co.jp/
江戸時代後期の1814年に、紙問屋として京都で創業。生活雑貨全般を扱う店舗運営企業として現在に至り、京都を中心に関西近県に14店舗を経営している。まさに200年間創業地に続く老舗である。
50年ほど前から店舗運営を各社員に任せる仕入れ販売方式を採用し、社員を従業員ではなく主業員呼 ぶのも、現場尊重の表れである。その分、現場の負荷は高いが、コミュニケーションの良さと、社員間で育 まれた感謝の気持ちが課題を解決へと向けている。現場を生かし、今を生きる、老舗のチャレンジ精神に 感銘を受けた。
(ホワイト企業大賞企画委員長 天外伺朗)